コミュッと！日記

今日は久々の休日であった。
細々した用事を片付けて
1日ゆっくりと過ごした。

村上春樹氏、原作の映画
「ノルウェーの森」を見た。
実は私は村上ファンである。

「ノルウェーの森」は4回読んだ。
最近も読んだのだ。

映画を映画館で、見たかったが見れなかったので
DVDになるのを待っていたのである。
その間に原作を読み返していたのだ。

映画はなかなか良かった。
好きなシーンがいくつか削られていたが
そこは仕方がない。

村上作品に登場する人物は
必ず「何か」を抱えている。

抱えている「何か」が
一見奇妙な世界に思えるのだが
その世界観がとても心地よいのである。

その「何か」がある面からみれば
その人が勝手に抱え込んでいると
表現することもできる。

でも村上作品では「何か」を抱えた
登場人物たちがそれと向き合っている。
その世界観がとても心地よいのだと思う。

村上作品の中ではその「何か」が
当たり前に存在していて登場人物たちが
それと向き合っていく。

その「何か」は社会では障がいだったり
思春期の葛藤だったり・・・。

それは個人の問題にされたり
個人の考え方が招いたものと評価されがちである。

しかし村上作品では、その「何か」は
当たり前に登場人物の中に存在していている。

障がいを持つと、個人の考え方やあり方が
議論されることが良くある。
ひどい場合には、個人の考え方が非難されたりする。

村上作品の中で、その「何か」はどうしようもなく
当たり前にそこにあるものとして描かれているように思う。

その「何か」を抱えている一人として
私は村上作品の世界がとても心地いいのである。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（金城隆一）